2020/10/26

神前式の式次第について

こんにちは!

今回は神社での挙式の式次第についてご紹介致します。

まず、神前式というは、文字通り、神様の前で行う挙式、一般的に神社や神殿で行う挙式の事を意味します。

文字でいうとキリスト様の前で誓う挙式もある意味神前式ですが、違いがわかりやすいように、この場合は、キリスト教式と呼ばれる事が一般的です。

それでは神前式の実際の挙式進行はどのようになっているのかを、一般的な式次第に沿ってご紹介させて頂きます。

1 .手水の儀(ちょうずのぎ)

文字通り手をお水で清めます。

お参りの前に手水舎というお水がある場所で、清めてからお参りをする事は、ご存知の方が多いかと思います。

なぜそうするかご存知でしょうか?

これは禊を簡略化したものといわれています。

神様の聖域に入る前に、穢れや邪気を払いお清めしましょうという事です。

「手水の儀」の手順は、ご存知の方も多いでしょうか?

①まず右手でひしゃくに取り、清水を汲みんで左手にかけ、左手を清めます。
②つづいて、左手でひしゃくを取り、同様に右手を清めます。
③再びひしゃくを右手に持ち、左の手の平に清水を受けて口をすすぎます。すすぎ終えたらもう一度左手を水で流します。

このようにして、お清めをします。

2. 参進の儀(さんしんのぎ)

一言でいうと、「出席者入場」です。

神職・巫女・雅楽演奏者に導かれ、新郎新婦・列席者が列になり進み、神殿へとあがります。

※神社によっては、巫女・雅楽がないという場合もありますので、その際は神職のみとなります。

3. 斎主挨拶(さいしゅあいさつ)

式の進行をつとめる神職のことを、「斎主」といいます。

この「斎主」からの最初の挨拶のあと、神前へ向かって全員で一礼をします。

これから式を見守ってくれる神様へ、「お願いします」とお伝えします。

4 .修祓の儀(しゅばつのぎ)

簡単に言うと「お祓い(おはらい)」の儀式です。

「修祓」とは、心身を清めるための「お祓い」という意味です。

斎主が祓詞(はらいことば)を述べ、身の穢れ(けがれ)をはらい清めてくれます。

5.献饌

神前米・酒・野菜・果物等、神饌をお供えします。

多くの場合、あらかじめ神饌を供えておき、お神酒を盛った瓶子(へいし)の蓋を取る事で、献饌に代えます。

6.祝詞奏上(のりとそうじょう)

簡単にいうと「お祝いの言葉」を読み上げる儀式です。

斎主が「祝詞」つまり「お祝いのことば」を神に向かって読み上げます。

祝詞は神様への祈り・願い・感謝・誓いの言葉です。

その間列席者は敬礼をします。

7. 三献の儀(さんこんのぎ)

「三三九度」と呼ばれる杯(さかずき)を交わす儀式です。

新郎新婦が神前にお供えされたお神酒で夫婦の契りを固めます。

酒を一杯飲む事を一度といい、三度飲む事を一献として、これを三献、つまり九度いただく作法の事をいいます。

神前式ならではといってもよい有名な儀式ですよね!

新郎新婦が、小型・中型・大型の杯を、この順番で交わします。

順番は下記の通りです。

①「小杯」で新郎→新婦→新郎の順

②「中杯」で新婦→新郎→新婦の順

③「大杯」で新郎→新婦→新郎の順

ここまでが前半です。

8 .誓詞奉読(せいしほうどく)

新郎新婦が夫婦としての誓いの言葉を読み上げる儀式です。

新郎新婦そろって神前へ一礼し、新郎が「誓い」の「詞(ことば)」を神へ向かって読み上げます。

新婦は新郎に続いて、自分の名前だけを添えるのが一般的です。

9 .指輪交換

かつてはなかった儀式ですが、キリスト教式での人気を受け、式次第に入っている神社が多い儀式です。

新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、おたがいの左手薬指に結婚指輪をはめます。

10. 玉串奉奠(たまぐしほうてん)

「玉串(たまぐし)」を神前にお供えして、「神と二人のつながり」を固めるための儀式です。

「玉串」とは、榊(さかき)という木の小枝に紙垂(しで)を付けたもので、神と人をつなぐ役目を果たします。

11. 巫女舞

巫女が「両家の繁栄」を祈った舞を披露してくれます。

※巫女舞がない神社もあります。

1 2.親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)

列席者全員もしくは代表者が、盃でお神酒を飲み、「親族同士のつながり」を固めます。

ここでは、新郎新婦の親族が杯のお神酒を3口で飲み干します。

13.撤饌(てっせん)

文字通り斎主が神饌をお下げします。

14. 斎主祝辞

斎主から、二人と両家への祝辞が述べられます。

15. 退場

斎主→新郎新婦→仲人→親族の順に退場します。

以上が一般的な神前式の式次第です。

神社によっては、違う部分もあったりしますので、詳しくはお式をされる神社の式次第に従って行います。

いかがでしょうか?

ちょっと難しそう。。。と感じてしまう方もいらっしゃいますか?

式次第は全て覚えていなくても、お式の当日は、斎主や巫女、介添人がしっかりサポートしてくれますので、大丈夫です!

厳かな雰囲気の中進められていく神前式は、日本ならでは美しさがあると思います。

是非ご検討されてみてくださいね!

もっと式次第を詳しく知りたい方は、下記よりYouTubeの動画もご覧いただけます!

是非ご参考にされてみてくださいね!