2022/12/26

結納とは何か?2つの形式と「顔合わせ食事会」との違いをご紹介

これから結婚する男女はお互いの両親へ挨拶をして、それを済ませたら次は両家のご挨拶です。そこで気になってくるのが「結納」と「顔合わせ食事会」の違いです。

今回は結納について、2つの形式と顔合わせ食事会との違いについてご紹介します。

結納とは?

結納とは、結婚する両家が親族となり「結」ばれることをお祝いし、金品や贈り物を「納」め合う儀式のことです。儀式を通し、結納品や結納金を両家で交わすことで、婚姻をより確かなものにする意味があります。

また、結納の中にも「正式結納」と「略式結納」があり、それぞれ違いがあります。この2つの形式の違いと流れについても解説します。

正式結納

正式結納では、仲人が両家の間に入って結納品や受書を交わします。仲人が両家を行き来するので、両家は直接会わずに執り行われます。

結納品は5・7・9品いずれかの品数を用意し、服装は正礼装か準礼装を着用します。正礼装か準礼装、どちらでも大丈夫ですが、出席者の服装の格は揃える必要があります。事前に両家で話し合い、どの礼装にするか決めてから執り行います。

正式結納の要点まとめ
・仲人を立てる必要がある。
・両家の実家で行われる。
・仲人が両家の家を行き来するので、直接会わない。
・結納品を5・7・9品のいずれかの品数を用意する。
・服装は正礼装か準礼装。

略式結納

こちらが近年の主流となっている、結納の形式です。

正式結納との大きな違いは仲人を立てなくても大丈夫ということです。立てる場合もありますが、大抵の場合は立てずに、結婚する男女や両親が進行されていきます。

会場は新婦の家や料亭、ホテルなどに両家が集まり、結納品を取り交わします。

用意する結納品は3・5品いずれかの品数で、正式結納よりも少ない品数で大丈夫です。

服装に関しては準礼装か略礼装になります。こちらも出席者の服装の格は揃える必要があるので、事前の話し合いが大切です。

略式結納の要点まとめ
・仲人を立てる必要がない。
・会場は新婦の家、料亭やホテル、レストランなど。
・両家が直接集まり、結納品や受書の交換をする。
・結納品は3・5品のいずれかの品数を用意する。
・服装は準礼装か略礼装。

顔合わせ食事会との違い

次に結納と顔合わせ食事会の違いを説明していきます。
顔合わせ食事会とは、両家の親睦を深めるために行う食事会のことを差します。

結納との大きな違いは、儀式ではないので結納品や受書のやりとりが無いということです。

結納は婚約を正式なものとするために執り行うのが目的ですが、顔合わせ食事会は親睦を深め交流することが目的となっています。

服装に関しては略式結納と同じく、準礼装か略礼装となります。なお、顔合わせ食事会でも出席者の服装の格は揃える必要があります。事前に話し合ってどの礼装にするかを決めておきましょう。

まとめ

これから結婚を考えている人へ向けて、結納と顔合わせ食事会の違いについてご紹介しました。

結納は「儀式」なので、正式結納と略式結納でそれぞれの決まりや役割があります。配役を誰にするのか、どのように進行するかを両家の間でしっかりと話し合うことが大切です。

対して顔合わせ食事会は新郎新婦と両親たちで「気楽な雰囲気で親睦を深める」ことができるのがいいことです。決まりやしきたりに縛られずに気軽な場を設けるのも、有りではないでしょうか。

結納にも顔合わせ食事会にも、それぞれの良さがあります。もしどちらを執り行うかで迷った際は両家で話し合い、お互いに合った形式で進めてみてはいかがでしょうか。